ArcGIS GeoPlanner では、既存のフィーチャをシナリオにインポートして、既知のベースラインから計画や設計を開始することができます。既存の条件から計画や設計を開始することで、シナリオの前後を簡単に比較できます。GeoPlanner の [評価] セグメントのダッシュボードを使用すると、設計案による影響や現在の条件との相違点をすばやく確認することができます。
GeoPlanner では、ArcGIS Online またはポータルで共有されているフィーチャ レイヤーからポイント、ライン、およびポリゴンをインポートできます。インポーターを使用すると、ソース フィーチャ タイプをターゲット フィーチャ タイプにマッピングできます。たとえば、土地利用計画の GeoPlanner テンプレートに基づいてプロジェクトの GeoPlanner シナリオに農業データをインポートするとします。[シナリオのインポート] ツールを使用して、果物を表すソース フィーチャを果樹園タイプのターゲット フィーチャにマッピングし、穀物を表すソース フィーチャを農作物タイプのターゲット フィーチャにマッピングすることができます。また、このインポーターでは、ジオメトリに関連付けられた属性をターゲット シナリオにインポートすることもできます。プロジェクト フィーチャ サービスのデフォルト値が 1 つ以上の属性に対して構成されている場合は、シナリオ インポーターでこれらのデフォルト値が初期化されてターゲット シナリオに取り込まれます。
フィーチャをシナリオにインポートしたら、このシナリオを GeoPlanner 内の他のシナリオと同じ方法で使用します。これには、次の機能があります。
- 新規のフィーチャを作成するか、既存のフィーチャを編集するか、既存のフィーチャを削除する。
- ダッシュボード チャート内のフィーチャのサマリーとダッシュボード ゲージ内の重要業績評価指標を視覚化する。
- [検索] セグメントの [解析] ツール メニューにある解析ツールを実行して設計の影響を理解する。
- [保存] ボタンの [名前を付けてシナリオを保存] ユーティリティを使用して、インポートしたフィーチャを含むシナリオを新しいシナリオとして保存する。
メモ:
現在、1 回のインポート操作で、最大 10000 のポリゴン、15000 のライン、25000 のポイントをシナリオにインポートできます。さらに多くのフィーチャをインポートする必要がある場合は、ポータルまたは Map Viewer の ArcGIS Online を使用して、別個のレイヤーを作成します。[コンテンツ] ウィンドウのフィーチャ レイヤーのショートカット メニューから [デザイン レイヤーへの追加] ツールを使用することもできます。
次の手順は、GeoPlanner の [シナリオへのフィーチャのインポート] ツールの使用方法を示しています。
シナリオへのフィーチャのインポート
既存のフィーチャをシナリオにインポートするには、フィーチャ レイヤーを GeoPlanner プロジェクトに追加し、インポート先のシナリオを指定します。
- GeoPlanner の [データの追加] ツールを使用して、1 つ以上のフィーチャ レイヤーをプロジェクトに追加します。GeoPlanner で使用するジオデータベースのフィーチャクラスやシェープファイルなどのファイル ベースのデータセットをインポートする場合は、「フィーチャの公開」および「コンピューターからのファイルの追加」をご参照ください。
- アプリケーションの左上隅にあるシナリオのドロップダウンをクリックして [インポート] を選択します。
- [シナリオへのフィーチャのインポート] ダイアログ ボックスで、[ソース] ドロップダウンをクリックして、手順 1 で追加したレイヤーを選択します。[ターゲット] をシナリオ レイヤーに設定します。[Next (次へ)] をクリックします。
- [シナリオ] ドロップダウン リストをクリックして、シナリオを選択します。
メモ:
必要に応じて、[現在のマップ範囲を使用] をオンにして、現在のマップ範囲で表示可能なソース フィーチャだけをインポートできます。これにより、サブセット (表示可能なフィーチャ) をターゲット シナリオにインポートすることができます。
- [次へ] をクリックして、インポート ツールの [フィーチャ タイプの割り当て] ウィンドウに進みます。
- 次のオプションのいずれかを選択して、ソース フィーチャ タイプをターゲット フィーチャ タイプにマッピングする方法を指定します。
- すべてのソース フィーチャを 1 つのターゲット フィーチャ タイプにインポートするには、[すべてのフィーチャのフィーチャ タイプを選択] をクリックします。ドロップダウン リストからターゲット フィーチャ タイプを選択します。
- ソース フィーチャを特定のターゲット フィーチャにマッピングするには、[フィーチャのフィーチャ タイプ値を持つフィールドを選択] をクリックして、ドロップダウン リストからソース フィールドを選択します。ソース タイプは、ターゲット タイプのドロップダウンを含むダイアログ ボックスの下部に表示されます。ソース タイプごとに、ターゲット タイプを選択します。
- [次へ] をクリックして、インポート ツールの [フィールドの割り当て] ウィンドウに進みます。
- 必要に応じて、ソース フィールドごとに、ドロップダウン リストからターゲット フィールドを選択します。
メモ:
データの欠落や損失にならないように、ソース フィールドとターゲット フィールドを関連づける必要があります。たとえば、ソースの倍精度型のフィールドはターゲットの倍精度型フィールドにしかマッピングできません。次の組み合わせに対応しています。
ソース フィールド タイプ ターゲット フィールド タイプ Date
Date
Double
Double
Float
Double、Float
GlobalID
GlobalID
GUID
GUID
Long
Double、Float、Long
ObjectID
Long
Short
Double、Float、Long、Short
Text
Text
- [次へ] をクリックして、インポート ツールの [実行ステータス] ウィンドウに進みます。
- [インポート] をクリックします。[シナリオへのフィーチャのインポート] ダイアログ ボックスが表示されます。回転するアニメーションが [コンテンツ] ウィンドウの [ジョブ] タブに表示されます。このアニメーションが停止すると、フィーチャのインポートが完了します。
- 適切な [アクティブ シナリオ] レイヤーをオンにして、インポートしたフィーチャを表示します。
メモ:
geometryType プロパティが esriGeometryPolygon、esriGeometryPolyline、または esriGeometryPoint のフィーチャ レイヤーをインポートすることができます。タイプが esriGeometryMultipoint のフィーチャ レイヤーはインポートできません。
単一のフィーチャのシナリオ レイヤーまたは分析範囲へのインポート
GeoPlanner を使用して単一のフィーチャをインポートするには、フィーチャをクリックしてポップアップ ダイアログを表示します。GeoPlanner のポップアップ ダイアログには、フィーチャ レイヤーの [インポート] オプションがあります。このツールを使用して、短時間で簡単に、単一のフィーチャをシナリオ レイヤーまたは分析範囲にインポートできます。このユーティリティを使用するには、次の手順に従います。
- [検索] または [評価] セグメントで、シナリオまたは分析範囲にインポートするフィーチャをクリックします。
- ポップアップ ウィンドウの下部までスクロールして、[インポート] をクリックします。
- [インポート] ダイアログで、[レイヤー] ドロップダウンをクリックし [StudyArea] を選択して、フィーチャを現在のプロジェクトの分析範囲としてインポートします。フィーチャをシナリオ デザイン レイヤーにインポートするには、シナリオの名前をクリックします。
- 手順 3 で [StudyArea] を選択する場合、名前を入力します。
- [インポート] をクリックします。