Skip To Content

傾斜ビューアー ウィジェット

傾斜ビューアー ウィジェットは、ArcGIS の [画像座標系 (ICS)] を使用して、ネイティブの座標系で画像を表示し、カメラ位置から自然なビューを提供します。地理座標系や投影座標系に画像を投影することによって発生する歪みをなくすために、傾斜画像がネイティブ ICS に表示されます。このウィジェットを使用すると、ユーザーは、傾斜画像ビューで画像を表示、ズーム、画面移動したり、角度を切り替えることで別のカメラ視点から対象領域を表示したりできます。

傾斜ビューアー ウィジェットの構成

このウィジェットは、アプリの起動時に自動的に開くように設定できます。ウィジェット上の [アプリの起動時に、このウィジェットを開かない] ボタン アプリの起動時に、このウィジェットを開かない をクリックして、ウィジェットを自動的に開くオプションをオンにします (最初にアプリに追加する必要があるウィジェットについては、ウィジェットを構成した後でこの設定を行うことができます)。

  1. ウィジェット上にマウス ポインターを合わせて、[このウィジェットを構成] ボタン このウィジェットを構成 をクリックして、構成ウィンドウを開きます。
    メモ:

    最初にウィジェットをアプリに追加する必要がある場合は、[ウィジェット] タブのウィジェット プレースホルダーをクリックします。表示される [ウィジェットの選択] ウィンドウで、ウィジェットを選択し、[OK] をクリックします。

  2. このウィジェットのデフォルト アイコンを変更する場合は、[ウィジェット アイコンの変更] をクリックします。
    ファイル エクスプローラー ウィンドウが開き、ウィジェット アイコンとして使用するローカル イメージ ファイルを選択できます。
  3. [レイヤーの選択] ドロップダウン リストをクリックして、(入力 Web マップから) ウィジェットで使用する画像サービス レイヤーを選択できます。
    メモ:

    傾斜画像サービスは、モザイク データセットをベースとし、各入力画像に関する方向のメタデータを持つ [フレーム カメラ] ラスター タイプを使用して構成される必要があります。

    [フレーム カメラ] ラスター タイプには、存在すべきフィールドとして、[標高][水平角] の 2 つがあります。これは、カメラの表示方向を示し、計測角度 (度) として表示されます。カメラの標高 = 0 とは、水平線を基準にしていることを意味し、水平線より上の角度が正で、下の角度が負となります。角度 = -90 は、天底カメラを基準にしていることを意味します。[水平角] = 0 は、画像の上部が指定の座標系の真北を基準にしており、計測角度が時計回りに正であることを意味します (例: 90 = 東など)。

  4. [標高フィールド] ドロップダウン リストをクリックすると、使用可能なフィールドのリストからセンサー高度を定義するフィールドを選択できます。
  5. [水平角フィールド] ドロップダウン リストをクリックすると、使用可能なフィールドのリストからセンサー方位を定義するフィールドを選択できます。
  6. [検索範囲] を定義して、メイン マップにドロップされたピンの周囲の半径として絶対値を設定します。

    これにより、ドロップされたピンに関連付けられる対象地域を拡大し、その地域を含む傾斜画像を表示できます。デフォルト値は 0 メートルです。

  7. [リスト情報フィールドの選択] では、ラスター リストに表示する情報フィールドを選択できます。
  8. [サムネイルをラスター リストに表示] オプションをオンにすると、ウィジェットのラスター リストのサムネイルが有効になります。
  9. [メイン マップの同期] オプションをオンにすると、天底マップと傾斜マップの範囲に対して行われた変更内容を自動的に同期できます。

    天底マップはベースマップにしてもかまいませんが、通常は、入力 Web マップのセカンド画像サービスであり、傾斜画像と同時に取得される天底画像の動的なオルソモザイクを表示します。

  10. [距離と面積ツールの有効化] をオンにして、傾斜マップ ウィンドウ内に、距離、角度、面積、および周長の計測ツールを表示します。
  11. [OK] をクリックして、構成ウィンドウを保存して閉じます。

傾斜ビューアー ウィジェットの使用

傾斜ビューアー ウィジェットを初期化すると、天底ビューで画像が表示されます。

  1. ウィジェット アイコンをクリックすると、傾斜マップを含むウィジェットが開きます。
  2. ウィジェット パネルの右下にある回転ゲージ 回転ゲージ を使用すると、傾斜画像を表示する方向を選択できます。ダイヤルの四辺にある青色の四角形は、画像を表示できる方向を示します。青色の四角形をクリックすると、画像のビューがその方向に切り替わります。
  3. 回転ゲージの中央にある円形をクリックすると、ウィジェット パネルに表示されている画像が天底モードに切り替わります。
  4. ウィジェット パネル上部のツールバーでは、次の操作を行えます。いずれかを選択し、画像を探索してください。
    • エリアを特定 をクリックすると、メイン マップにピンを配置できます。これでエリアを特定し、そのエリアに関連付けられた傾斜画像を表示できるようになります。
    • すべてのグラフィックの消去 ボタンをクリックすると、メイン マップに表示されているすべてのグラフィックを消去できます。
    • 範囲にズーム をクリックすると、[傾斜マップ] ウィンドウで選択されたラスターの範囲にズームできます。
    • マップの同期 をクリックすると、天底マップの範囲と、傾斜マップの場所の変更内容を手動で同期することができます。このアイコンは、構成ウィンドウで [メイン マップの同期] オプションが無効になっている場合にのみウィジェット パネルに表示されます。
    • ラスター リストを表示 をクリックすると、表示中のマップ範囲で使用可能なすべてのラスター画像がリストされます。このリストは、選択した角度によって、ウィジェットの回転ゲージ内でフィルタリングできます。

    • 測定アイコン 測定 を使用すると、高さの計測操作を選択できます。ドロップダウン リストで、測定単位や計測操作を選択できます。選択可能な計測操作は次のとおりです。
      • [高さ: 底面から最上部] - 建物の底面から最上部までを計測して、建物の高さを計算します。計測は、底面から最上部までが垂直であると想定したうえで行われます。計測される建物に沿ったラインは、始点の真上に終点がある必要があります。
      • [高さ: 最上部から最上部 - 影] - 建物の最上部から、地面に伸びた建物の影の最上部までを計測し、建物の高さを計算します。建物とその影のポイントは、同じポイントを表している必要があります。
      • [高さ: 底面から最上部 - 影] - 建物の底面から、地面に伸びた建物の影の最上部までを計算し、建物の高さを計算します。影のポイントは、底面と垂直な建物のポイントを表している必要があります。
      • [距離] と [角度] - 対話的に描画されたライン セグメントの距離と水平角を計算します。
      • [面積] と [周長] - 対話的に描画されたポリゴンの面積と周長を計算します。
      • [距離単位] - 距離の計測値に対して事前に選択されている計測単位を構成できます。オプションには次のものがあります。
        • インチ
        • フィート
        • ヤード
        • マイル
        • 海里
        • ミリメートル
        • センチメートル
        • デシメートル
        • メートル
        • キロメートル