[サービスとして共有] ウィザードおよび [サービス エディター] を開き、それらを使用してジオプロセシング サービスおよびそのタスクを構成する方法については、「ジオプロセシング サービスの公開のクイック ツアー」をご参照ください。
公開
[サービス エディター] でサービス プロパティおよびタスク設定を構成したら、サーバーにサービスを公開する準備は完了です。
- [公開] ボタンをクリックします。表示された進渉ダイアログ ボックスに、公開ステータスが表示されます。
- サービスを介してデータをサーバーにコピーする必要がある場合、[サーバーへのデータのコピー] ダイアログ ボックスが開きます。データセットのリストを確認する必要があります。サーバーのデータストア内に 1 つ以上のデータセットがある可能性もあります。[次へ] をクリックして、公開を続行します。[キャンセル] をクリックして [サービス エディター] に戻ります。
メモ:
登録済みデータベースの接続には、*.sde または *.odc ファイルのいずれかを使用する必要があります。[カタログ] ウィンドウの [データベース サーバー] ノードから作成された SQL Express データベースのデータは、実際の *.sde 接続が確立され、データと、データ ストアに登録されたアイテムの両方を参照するために使用される場合にのみサポートされます。
- [サーバーへのデータのコピー] ダイアログ ボックスの [OK] をクリックすると、公開が開始されます。公開が完了したら、[完了] メッセージ ダイアログ ボックスで [OK] をクリックします。
[サービス定義を作成できませんでした。] というダイアログ ボックスが表示される場合もあります。通常このエラーは、すでに存在しないデータをツール パラメーターが参照しているために発生します。以下の操作を行ってください。
- [結果] ウィンドウで、サービスを作成中の結果を右クリックし、[開く] を選択します。これにより、ツール ダイアログ ボックスが開きます。エラー (通常、これらはデータが存在しないことを示します) が存在する場合、それらを修正し、ツールを再実行します。ツールが正常に実行されると、対応する結果が公開されます。
- [結果] ウィンドウに、[サービスのステージング (Stage Service)] ツールの実行結果が表示されます。[サービスのステージング (Stage Service)] は、サービスを公開するときに常に実行されます。[サービスのステージング (Stage Service)] の結果を展開してから、[メッセージ] を展開します。結果を公開できなかった理由についての詳細が、メッセージに示されます。
[サービス エディター] の [一般] 設定で [サービスを直ちに開始する] を有効にした場合は、サーバー上でサービスが実行されるようになり、ネットワーク上のユーザーおよびクライアントに利用可能になります。
- [サービスを直ちに開始する] を有効にしなかった場合は、「サービスの開始、停止、再起動」の手順に従ってサービスを起動してください。
サービスになんらかのエラーがある場合は、[準備] ウィンドウが開き、公開が中断されます。すべてのエラー を修正してから 、[公開] ボタンをクリックしてもう一度公開する必要があります。[準備] ウィンドウおよびエラーの詳細については、「ジオプロセシング サービスの解析」をご参照ください。
公開時の処理内容
詳細:
公開に関して内部的に実行される処理について、以下に詳しく説明します。
- ドラフト サービス定義ファイル (*.sddraft) が作成されて、ステージング フォルダーに保存されます。(ステージング フォルダーの場所は、公開者または管理者サーバー接続を右クリックして、[プロパティ] を選択することによって、見つけることができます。) このサービス定義ドラフトには、タスクを定義するあらゆるカスタム ツール (作成したモデルおよびスクリプト ツール) が収録されています。
- [サービスのステージング (Stage Service)] ツールは、サービス定義ファイル (*.sd) を作成するために実行されます。[サービスのステージング (Stage Service)] の実行中に、ドラフト サービス ファイル内のすべてのツールがスキャンされ、すべての入力データ パス、プロジェクト データ パス、およびデータベース接続のリストが作成されます。これらのパスとデータベース接続は、サーバーのデータ ストアと比較されます。データのパスまたは接続がデータ ストア内に見つからない場合、そのデータはステージング フォルダーにコピーされます。コピー対象データが下のリストにあるいずれかのソースからのものである場合、データはコピー時にファイル ジオデータベース データに変換されます。この変換が行われる理由は、元のデータがサーバー プラットフォーム上でサポートされていないか、サーバーが接続できないエンタープライズ データベース内に存在する (つまり、データ ストア内に接続が検出されない) ためです。
- エンタープライズ ジオデータベース データ
- パーソナル ジオデータベース (*.mdb) データ
- ArcInfo Workstation および PC のカバレッジ データ
- Excel スプレッドシート ベースのテーブル
- OLEDB 接続ベースのテーブル
また、ドラフト サービス内のカスタム ツールがスキャンされ、使用するツールが検索されます。それらのツールのうちのカスタム ツールはステージング フォルダーにコピーされ、参照されているすべてのカスタム ツールがコピーされるまでスキャンが続行されます。メモ:
次のいずれかのデータ タイプを使用していて、そのデータ タイプがサーバーのデータ ストア内のエントリと一致する場合は、公開プロセスを続行できません。これらのデータ タイプは、サーバー プラットフォーム上でサポートされていません。
- パーソナル ジオデータベース (*.mdb) データ
- Excel スプレッドシート ベースのテーブル
- サービス定義ファイル (*.sd) は、[サービスのステージング (Stage Service)] ツールで作成します。このファイルには、ドラフト サービスからのすべてのツールの他、ステージング フォルダーにコピーされたすべてのデータおよびツールが格納されます。
- 入力に使用したドラフト サービス定義は削除されます。[サービスのステージング (Stage Service)] はジオプロセシング ツールであるため、[結果] ウィンドウにツールの実行の結果が表示されます。
- [サービス定義のアップロード (Upload Service Definition)] ツールを実行し、サービス定義ファイルをサーバーにアップロードします。[サービス定義のアップロード (Upload Service Definition)] はジオプロセシング ツールであるため、[結果] ウィンドウにツールの実行の結果が表示されます。
- [サービス定義のアップロード (Upload Service Definition)] によってサービス定義がサーバーに転送されたら、サーバーによってサービス定義ファイルの内容がサーバーの arcgisinput ディレクトリに抽出されます。モデル ツール内またはスクリプト ツール内の入力データへのパスは、この時点で変更されます。これらのパスはサーバー上のディレクトリに再作成されるか (データがコピーされた場合)、データ ストア内のエントリと照合できるように作成されます。