Portal for ArcGIS を実行するためのシステム要件とハードウェア要件を次に示します。
また、ArcGIS Pro を通じて ArcGIS Pro、ArcGIS Drone2Map エクステンション、または ArcGIS Enterprise がライセンスされている場合、ArcGIS License Manager 2019.2 でライセンスを構成し、これらのアプリを使用できるメンバーを指定する必要があります。詳細については、「Portal for ArcGIS 管理者ガイド」、「License Manager リファレンス ガイド」、および「License Manager のシステム要件」をご参照ください。
製品リリース情報を参照して、お使いのハードウェア コンポーネントやソフトウェア コンポーネントにバージョン 10.8 との互換性があるかどうかを確認することをお勧めします。
Microsoft Windows オペレーティング システム要件
以下の 64 ビット オペレーティング システムは、最低限必要なオペレーティング システム要件を満たしています。32 ビット オペレーティング システムはサポートされていないため、セットアップが実行されるのは、オペレーティング システムが 64 ビットの場合のみです。
アンダースコア (_) が含まれているコンピューター名はサポートされていません。インターネット ホスト名に関して一般に普及しているいくつかの仕様では、アンダースコア文字を規格外と定めています。Windows ではコンピューター名にアンダースコアを使用できますが、他のサーバーやプラットフォームを操作するときに問題が生じる可能性があります。このため、ホスト名にアンダースコアが含まれるサーバーでは Portal for ArcGIS のインストールは実行されません。
Portal for ArcGIS はドメイン コントローラー上ではサポートされません。Portal for ArcGIS をドメイン コントローラー上にインストールすると、機能に悪影響が出る可能性があります。
メモ:
ArcGIS Enterprise コンポーネントには Microsoft Visual C++ 2015-2019 Redistributable (x64) バージョン 14.22.27821 以上が必要です。Microsoft Visual C++ のサイト から Visual Studio Redistributable for Microsoft 2015-2019 のファイルを取得します。
必要な Visual C++ Redistributable がまだインストールされていない場合、Portal for ArcGIS の setup.exe ファイルを実行するとインストールされます。Portal for ArcGIS の setup.msi ファイルを実行しても、Microsoft Visual C++ Redistributable (x64) はインストールされません。そのため、Portal for ArcGIS の setup.msi ファイルを実行する場合、まず Microsoft Visual C++ 2015、2017、および 2019 Redistributable (x64) をインストールする必要があります。
サポートされているオペレーティング システム | 検証済みの最新アップデートまたはサービス パック |
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Windows Server 2019 Standard および Datacenter | 2020 年 6 月更新 |
Windows Server 2016 Standard および Datacenter | 2020 年 6 月更新 |
Windows Server 2012 R2 Standard および Datacenter | 2020 年 6 月更新 |
Windows Server 2012 Standard および Datacenter | 2020 年 6 月更新 |
特に指定がない限り、これらのオペレーティング システムのバージョンに関して過去と今後のアップデートまたはサービス パックはサポートされています。また、オペレーティング システムのバージョンとアップデートはオペレーティング システムのプロバイダーでもサポートされている必要があります。
メモ:
Windows Server のすべてのバージョンで、[デスクトップ エクスペリエンス] オプションが必要です。
サポートされているオペレーティング システム | 検証済みの最新アップデートまたはサービス パック |
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Windows 10 Pro および Enterprise (64 ビット (EM64T)) | 2020 年 6 月更新 |
Windows 8.1 Pro および Enterprise (64 ビット (EM64T)) | 2020 年 6 月更新 |
ハードウェア要件
Portal for ArcGIS をインストールするための最小ハードウェア要件は次のとおりです。
- プロセッサ: 開発およびテストには 2 コア以上、運用システムには 4 コア以上を強く推奨
- メモリ/RAM: 8 GB
- ディスク容量: 10 GB
ユーザーが作成したコンテンツもすべてディスクに格納されます。ユーザーがデータをアップロードする方法と作成する方法を十分に考慮し、それに応じて容量を割り当てます。必要な場合は、ソフトウェアのインストールが終了した後で、コンテンツが格納されるポータル内の場所を変更します。
ファイアウォールの設定
Portal for ArcGIS は特定のポートで通信します。ソフトウェアをインストールする前に、ファイアウォール上でこれらのポートを開く必要があります。Portal for ArcGIS が通信のために必要なポートの詳細については、「Portal for ArcGIS で使用されるポート」をご参照ください。
ドメイン ネーム サービスと完全修飾ドメイン名の要件
組織のドメイン ネーム サービス (DNS) には、Portal for ArcGIS をホストしているコンピューターの完全修飾ドメイン名 (FQDN) のエントリを含める必要があります。同様に、ArcGIS Server をポータルで使用する場合にも、Portal for ArcGIS とフェデレートする予定の各サイトの FQDN エントリを含めることをお勧めします。
メモ:
Portal for ArcGIS がサポートする DNS は 1 つだけです。
必要に応じて、ポータルにわかりやすい名前を使用するように DNS を構成することができます (たとえば、friendly.domain.com ではなく portal.domain.com)。この場合はまず、ソフトウェアをインストールする前に、ポータル コンピューターに名前を割り当てます。次に、ポータルをセットアップする際に、わかりやすい名前を使用します。わかりやすい名前の使用が必要なセットアップ操作の例を次に示します。
- ポータルに ArcGIS Web Adaptor を構成します。
- ポータルと ArcGIS Server サイトをフェデレートします。
- Portal for ArcGIS を組織のリバース プロキシ サーバーに追加します。リバース プロキシ サーバーを使用していない場合は、ArcGIS Web Adaptor をホストしているコンピューターにわかりやすい名前を割り当てることをお勧めします。
注意:
ポータルをセットアップした後でわかりやすい DNS 名を構成した場合は、ポータル内の既存のアイテムが使用できなくなることがあります。これは、わかりやすい名前がこれらのアイテムに反映されないからです。この場合には、各アイテムを手動で作成し直して、もう一度使用できるようにしなければなりません。
SSL 証明書
Portal for ArcGIS には、構成済みの自己署名証明書が付属しています。これを使用してポータルで初期テストを行い、インストールが成功したことをすばやく確認できます。信頼された認証機関 (CA) からの証明書を要求し、それを使用するようにポータルを構成する必要があります。証明書は、社内または商用の CA で署名できます。
社内または商用の CA から取得した証明書を使用して、組織内の該当する各 ArcGIS コンポーネントを構成する必要があります。一般的なコンポーネントの例としては、ArcGIS Web Adaptor や ArcGIS Server などがあります。たとえば、ArcGIS Server には構成済みの自己署名証明書が付属しています。ArcGIS Server サイトをポータルとフェデレートする場合、CA 署名証明書を要求し、その証明書を使用するように ArcGIS Server サイトと ArcGIS Web Adaptor を構成することが特に重要となります。
詳細については、「セキュリティのベスト プラクティス」をご参照ください。
ArcGIS Web Adaptor
ArcGIS Web Adaptor は、ポータルと既存の Web サーバーおよび組織のセキュリティ メカニズムとの統合を可能にする Portal for ArcGIS に必要なコンポーネントです。ArcGIS Web Adaptor を使用しないで Portal for ArcGIS を組織に配置することはできません。
ArcGIS Web Adaptor は、ポート 80 または 443 でのみ使用できます。別のポートの使用はサポートされていません。詳細については、ArcGIS Web Adaptor のマニュアルをご参照ください。
サポートされる Web ブラウザー
ポータルの Web サイトを最適なパフォーマンスで使用するには、次に示す最新バージョンのブラウザーを使用してください。Web サイトでは、ブラウザーのローカル ストレージ機能 (cookie (クッキー) と似た機能) が活用されています。このストレージが無効になっていると、サイトが正常に機能しません。ローカル ストレージを有効にする方法については、ブラウザーのドキュメントをご参照ください
- Google Chrome
- Microsoft Edge
- Microsoft Internet Explorer 11* (ポータル Web サイトが正常に動作するには、アクティブ スクリプトを有効にする必要があります)。
- Mozilla Firefox
- Safari
- Android ブラウザー
- Chrome 版 Android
*Internet Explorer 11 の使用は、このリリースでは非推奨になりました。Esri は、上記の他のブラウザーのいずれかに移行することを強くお勧めします。現在のリリースでは Internet Explorer 11 が引き続きサポートされていますが、Internet Explorer 11 の使用は一般的にお勧めしません。サポートも今後のリリースで廃止される予定です。サポートが終了する前に、再度お知らせします。
ArcGIS StoryMaps と ArcGIS Experience Builder は、Internet Explorer 11 をサポートしていません。
Scene Viewerには独自のブラウザーおよびハードウェアの要件があります。Portal for ArcGIS の一般的なクライアントの一部では、要件が異なります。詳細については、それぞれのドキュメントをご参照ください。
外部アクセス
ベースマップ、ArcGIS Living Atlas of the World コンテンツ、および ArcGIS Online のデータなど、Esri が提供しているサービスを使用する場合、Portal for ArcGIS をホストしているコンピューターでインターネット接続が必要となります。使用しているポータルがインターネットにアクセスできない場合、そのポータルがローカル リソースをポイントするように、追加の構成手順を実行する必要があります。その手順については、「オフラインでの配置の構成」をご参照ください。
Portal for ArcGIS をホスティングしているコンピューターが、ArcGIS Online 組織で分散コラボレーションを使用するには、インターネットにもアクセスできる必要があります。
サポートされている仮想化環境とクラウド プラットフォーム
仮想化環境とクラウド環境のサポート内容は、ArcGIS Enterprise の基本配置の全コンポーネントで同じです。詳細については、ArcGIS Enterprise システム要件の「クラウド プラットフォーム上の ArcGIS Enterprise」および「サポートされている仮想化環境」をご参照ください。