Workforce プロジェクトは、現場とバック オフィスに共通のビューを提供するために Workforce Web アプリと Workforce モバイル アプリで使用されるアイテム タイプです。Web アプリで開いた場合、ディスパッチャーはプロジェクトで作業のアサインメントを作成して割り当てることができます。モバイル アプリで開いた場合、モバイル作業者は Workforce プロジェクトで自分のアサインメントを確認して遂行することができます。ワークフローに必要な他のアプリも起動します。このプロジェクトでは、マップの参照、ユーザーへのディスパッチャー ロールまたはモバイル作業者ロールの割り当て、作業者の追跡、モバイル作業者が Workforce で起動できるアプリ (ArcGIS Collector など) の定義が行われます。
プロジェクトを作成すると、プロジェクトだけでなく、プロジェクトで使用されるマップとレイヤーも作成されます。マップには、モバイル作業者用のもの (モバイル アプリで使用される) とディスパッチャー用のもの (Web アプリで使用される) があります。2 つのマップでモバイル作業者とディスパッチャーに表示されるシステムのビューはほとんど同じです。これらのマップはテンプレートに基づいて作成され、事前定義済みのシンボルと構成を使用したフィーチャ レイヤー (ポップアップなど) が含まれ、地形ベースマップが使用されます。これらのマップを変更するには、ユーザーがプロジェクトで行う予定の作業に応じて別の操作レイヤーまたは対象物フィーチャ レイヤーを追加します。「最初のプロジェクトの作成」の「マップのカスタマイズ」に示された例をご参照ください。
事前定義済みのテンプレートに基づいて 4 つのレイヤーが作成され、Workforce プロジェクトに固有の情報が格納されます。これらのレイヤーには、アサインメント、モバイル作業者 (認識された最新の位置を含む)、ディスパッチャー、および追跡情報 (位置の追跡が有効になっている場合にモバイル作業者が訪れた場所) が含まれています。Web アプリとモバイル アプリのどちらでも、必須フィールドを含むフィーチャ レイヤーが必要です。
プロジェクトを作成すると、そのプロジェクトで使用されるフォルダーとグループが ArcGIS 組織サイト内に作成されます。プロジェクトとそれに関連するすべてのアイテム (マップとレイヤー) は、作成されたフォルダーに格納され、作成されたグループ内で共有されます。ディスパッチャーとモバイル作業者をプロジェクトに追加すると、これらのディスパッチャーとモバイル作業者は自動的にグループに追加され、プロジェクト、マップ、およびレイヤーへのアクセス権が付与されます。プロジェクト所有者は、プロジェクトの構成と削除ができるただ 1 人のユーザーです。また、プロジェクト所有者は、自分をディスパッチャーとしてプロジェクトに追加して、プロジェクトのテストを行うこともできます。
Workforce には、すべてのコンポーネントが備わっているため、Workforce プロジェクトを作成した直後に必要最小限の構成で使用できます。
注意:
プロジェクト、マップ、レイヤー、およびグループはポータル内にあり、ブラウザーで ArcGIS にサイン インした時点で編集可能になりますが、Workforce アプリの外部で変更を加える際には注意が必要です。Workforce の外部でこれらのアイテムを操作する場合は、次の操作を行わないようにする必要があります。
- プロジェクト グループとのアイテムの共有解除
- プロジェクト グループの削除
- レイヤー内の事前定義済みフィールドの削除または変更
- 事前定義済みのレイヤーの削除または変更
アイテムの所有権を変更することができますが、次のすべてのガイドラインに必ず従い、慎重に行ってください: トラブルシューティング: プロジェクトの所有権を別のメンバーに移動するにはどうすればよいですか?
Workforce は、ArcGIS Collector、ArcGIS Explorer、ArcGIS Navigator、および ArcGIS Survey123 との連携に対応しています。アプリと連携すると、ルート案内、作業の実施に必要なマップおよび調査が利用できるため、モバイル作業者の効率を最大限に高めます。
Collector は、マップ中心のフィールド データ収集アプリであり、新規の情報を収集したり、組織で管理されている既存のデータを調査したりすることができます。Collector 統合を追加すると、Workforce で正確なマップが開き、アサインメントの位置が特定されるため、すばやくデータを収集できるようになります。また、Collector で GlobalID、アサインメントの ID と位置を特定のフィールドに渡すこともできます。
Explorer は、データおよび資産情報へのアクセスに使用するマップ表示アプリです。Explorer と統合することで、Workforce でアサインメントが中央に配置された適切なマップが表示されます。
Navigator では、Esri 提供のマップまたはユーザー独自のマップを使用して、モバイル作業者がアサインメントの位置に到着できるようにします。Navigator 連携を追加すると、Workforce で Navigator を開いて、作業者の現在位置からアサインメントの位置までのルート案内を利用できるようになります。Navigator との連携は、デフォルトで有効になっています。
Survey123 は、調査票中心のデータ収集アプリであり、回答しやすい条件付きロジックを利用した事前定義の質問で構成されている調査を実施することができます。Survey123 統合を追加すると、Workforce で正確な調査が開きます。また、Survey123 で GlobalID、アサインメントの ID と位置を特定の質問に渡すこともできます。
次のバージョンが必要です。
- ArcGIS Collector 17.0.3 以降
- ArcGIS Explorer 17.1.0 以降
- ArcGIS Navigator 2.0 以降
- ArcGIS Survey123 1.6 以降
Explorer または Collector と統合する場合は、マップを提供する必要があります。Survey123 と統合する場合は、調査を提供する必要があります。アプリの構成方法の詳細については、「ヒント: 他の Esri アプリの統合」をご参照ください。
注意:
アプリ間で認証情報が渡されないため、モバイル作業者はアプリごとに別々にサイン インする必要があります。
通知は、アサインメント リストが更新されるごと (60 秒ごと) に、特定のアサインメントにモバイル作業者の注意を向かせるために使用されます。
アプリがフォアグラウンドにある場合は、新規に割り当てられたアサインメントのバナーが追加されます。重要なアサインメントの場合は、バナーが赤色で示され、そのバナーを操作するか、アサインメントを操作するまで、画面上に表示されたままになります。また、重要なアサインメントは、[プロジェクト] 画面など、他の画面上ではダイアログ ボックスとして表示されます。重要でないアサインメントの場合は、バナーが青色で示され、一時的に表示されます。重要でないアサインメントの通知は、アサインメント リストにのみ表示されます。
アプリがバックグラウンドにある場合は、Apple 通知が使用されるため、通知がいつ送られてくるかを予測するのは困難です。通知のタイミングは、アプリの使用頻度によって異なります。つまり、使用頻度の高いアプリでは、新規のアプリや使用頻度の低いアプリと比べて短い間隔で通知が送られてきます。
アプリを閉じると、通知が送られてこなくなります。現在、チームでは、この動作について検討しています。
作業指示や資産管理システムとの連携は、一般的なリクエストです。通常、これはアサインメントの作成を自動化するためのものです。自動化とスクリプトを通じて、Workforce で動作するアサインメントを作成することができます。
繰り返しまたは連続的なアサインメントの作成は、一般的なリクエストです。自動化とスクリプトを使用して、Workforce でこれらのタイプのアサインメントを作成することができます。