ホスト フィーチャ レイヤーで表現されるデータに対してさまざまなビューが必要な場合 (たとえば異なる編集設定、スタイル、フィルターを適用する場合)、ホスト フィーチャ レイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成します。ビューを作成したら、ホスト フィーチャ レイヤー ビューで使用できるフィーチャまたはフィールドを定義して、データのそのビューにアクセスする必要があるメンバーのグループでビューを共有できます。
フィーチャ レイヤー ビューを作成すると、新しいホスト フィーチャ レイヤーが [コンテンツ] に追加されます。この新しいレイヤーはホスト フィーチャ レイヤー内のデータに対するビューであり、データを更新すると、その内容はホスト フィーチャ レイヤーとすべてのホスト フィーチャ レイヤー ビューに反映されます。ただし、ビューは個別のレイヤーであるため、作成元のホスト フィーチャ レイヤーとは別に、このアイテムのプロパティおよび設定を変更できます。たとえば、特定のグループのメンバーにホスト フィーチャ レイヤーの編集を許可する一方、組織のその他のメンバーに読み取り専用のフィーチャ レイヤー ビューを共有できます。
ホスト フィーチャ レイヤーの所有者だけが、元のレイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成できます。これは、所有者以外のユーザーや個人向けプランのユーザーが実行できるレイヤーのコピーとは異なります。
ホスト フィーチャ レイヤー ビューの作成
ホスト フィーチャ レイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成するには、次の手順に従います。
- 組織サイトにサイン インします。
コンテンツを作成する権限があり、ビューを作成するホスト フィーチャ レイヤーの所有者である必要があります。
- [コンテンツ] > [マイ コンテンツ] を開き、ビューのソースとして使用するホスト フィーチャ レイヤーのアイテム ページを開きます。
レイヤーは、Web やフィーチャ コレクションから追加したフィーチャ レイヤーではなく、ホスト フィーチャ レイヤーである必要があります。
- アイテム ページの [概要] タブにある [ビュー レイヤーを作成] をクリックします。
- ホスト フィーチャ レイヤー ビューの一意なタイトルを入力します。
- タグの項目をカンマで区切って入力します。
タグは、アイテムを説明し、ユーザーによるアイテムの検索を容易にする単語または短いフレーズです。「Federal land」は 1 つのタグと見なされますが、「Federal,land」は 2 つのタグと見なされます。
- ビューの使用方法とコンテンツを説明するサマリーを入力します。
- ポータル管理者がコンテンツのカテゴリを構成している場合、[カテゴリの割り当て] をクリックして、最大 20 のカテゴリを選択して、アイテムの検索に役立てることができます。また、[カテゴリのフィルター処理] ボックスを使用して、カテゴリのリストを絞り込むこともできます。
- ホスト フィーチャ レイヤー ビューを保存するフォルダーを選択します。
- レイヤー ID を維持するオプションを使用して ArcGIS Pro からホスト フィーチャ レイヤーを公開した場合やプログラムで固有のレイヤー ID をホスト フィーチャ レイヤーに割り当てた場合は、ホスト フィーチャ レイヤー ビューに同じレイヤー ID を使用したくなります。ホスト フィーチャ レイヤーと同じレイヤー ID をビューに使用するには、[レイヤー ID を維持] チェックボックスをオンにします。
Esri ソリューションのレイヤー テンプレートなど、一部のアプリには、固有のレイヤー ID が必要となります。これらのアプリのいずれかでビューを使用する必要がある場合は、レイヤー ID を維持します。
- [OK] をクリックして、ビューを作成します。
ビューが作成されると、ホスト フィーチャ レイヤー ビューのアイテム ページが表示されます。これで、ビューの定義を設定し、レイヤー設定を変更できます。
ホスト フィーチャ レイヤー ビューの設定
下記のセクションに示されているように、ホスト フィーチャ レイヤー ビューの設定は 3 つのカテゴリに分かれています。
ホスト フィーチャ レイヤーから継承される設定のうち、ビュー側で個別に構成できないもの
ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、作成元のホスト フィーチャ レイヤーから次の設定を継承します。これらの設定のいずれかがホスト フィーチャ レイヤー側で変更されると、すべてのビューの設定も変更されます。ホスト フィーチャ レイヤー ビュー側でこれらの設定を個別に変更することはできません。
- アタッチメントを個別レイヤーに保存する機能
- データの作成者と編集者を記録する機能
- レイヤーのメタデータ
- 値のリストと範囲
- フィールドの説明と値の定義
ホスト フィーチャ レイヤーから継承される設定のうち、ビューで変更できるもの
ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、作成元のホスト フィーチャ レイヤーから次の設定を継承します。フィーチャ レイヤー ビュー側で異なる構成を行う場合、ホスト フィーチャ レイヤーに影響を与えることなく、ビューの構成を変更できます。
- [ビジュアライゼーション] タブで構成される ポップアップ
- [ビジュアライゼーション] タブで構成される スタイル
- レイヤーの範囲
- アイテムレベルのメタデータ
- タグとカテゴリ
ビューと作成元のホスト フィーチャ レイヤーで個別に構成できる設定
ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、作成元のホスト フィーチャ レイヤーから次の設定を継承しません。これらはビュー側で個別に設定します。
- アイテムの共有方法
- 削除の防止
- データのエクスポートを他のユーザーに許可
- データの編集を編集者に許可
- [ビジュアライゼーション] タブでレイヤーにフィルターを適用
- 時間設定
継承されない個別の設定
ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、作成元のホスト フィーチャ レイヤーから同期設定を継承しません。ホスト フィーチャ レイヤー ビューで同期を有効にするには、まずプライマリ ホスト フィーチャ レイヤーで同期を有効にする必要があります。プライマリ ホスト フィーチャ レイヤーで同期を無効にするには、まず従属する各ホスト フィーチャ レイヤー ビューで同期を無効にする必要があります。
ホスト フィーチャ レイヤー ビューとデータ アクセス
ホスト フィーチャ レイヤーの所有者または組織の管理者は、編集を有効化することによる影響を慎重に考えて、レイヤーにアクセスできるユーザーを検討する必要があります。たとえば、パブリックで共有するレイヤーの編集を有効化した場合、ポータルにアクセスできるすべてのユーザーが (組織にサイン インしていないユーザーでも) レイヤーを編集できます。 一般に、レイヤーにアクセスできるユーザーが多いほど、レイヤーに対する編集権限を制限する必要があります。そのため、情報収集用の一般ユーザー向けアプリで使用するという明確な目的でホスト フィーチャ レイヤーを作成していない限り、すべての人と共有したフィーチャ レイヤーでは編集を有効化しないでください。
ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、同じホスト フィーチャ データに対するアクセスを制限するのに最適です。必要なユーザーだけに編集アクセスを許可できます。ホスト フィーチャ レイヤーを編集可能にして、データを編集する必要があるメンバーのグループだけで共有できます。次に、このホスト フィーチャ レイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成します。ビューの編集は有効化しないで、データを損なうことなく他のグループ、組織全体、あるいはパブリックでも共有できます。
ビューと異なる編集オプションを組み合わせて、編集ニーズが異なるさまざまなタイプのユーザーで同じデータを利用可能にする方法については、「データへのアクセス権とその編集」をご参照ください。
ホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成する場合の注意事項
ホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成する際には、次の点に留意してください。
- データを更新する必要がある場合、ビューの作成元のホスト フィーチャ レイヤーを上書きします。データの更新はビューに反映されます。
メモ:
上書きする前にマップにレイヤーを追加したり、レイヤーをマップから削除したり、マップ内のレイヤーを並べ替えたりすると、ArcGIS Pro または ArcMap からホスト フィーチャ レイヤーを上書きできなくなります。ホスト フィーチャ レイヤーを上書きする前にレイヤーの追加、削除、並べ替えが必要な場合、まずすべての従属ビューを削除する必要があります。
- 同じホスト フィーチャ レイヤーから最大 20 個のビューを作成できます。